仕事も実績もなかった頃、
丁寧な仕事を認めてもらえ、
信頼してもらえた。
だから今も絶対に
いい加減な仕事はしない。

 父は、私と同業者で建設会社を営んでおり、私は物心ついた頃から、父親が職人として仕事に打ち込んでいる姿をかいま見てきました。兄も大学の建築科を出てハウスメーカーに就職し、その後、父の会社を手伝うようになりました。そういう家庭環境もあってか、私は17歳でこの業界で働くように。クロスを貼る仕事から始めて、そのうちクロスだけでは物足らなくなりました。
 建築に関わるあらゆる専門職の知識を身に付けたくなって、知り合いに頼んでアルバイトさせてもらって直接教わったり、それでもわからないところはネットで動画検索してコツを覚えたりしながら、知識と技能を少しずつ増やしていったのです。
 ところが、会社を設立した頃は20代だったせいか、お客様からも現場を請け負う人たちからも、信用してもらえるまでにかなり時間がかかりました。現場に必要な技術からこまかい建築基準法にいたるまで、建築に関する全般的な知識と現場経験がすでに備わっていたので、年齢だけで判断されて悔しい思いをし、心が折れそうになったことも。それでも気持ちを強くもってやってこられたのは、仕事がほとんどない時、誠実に仕上げた仕事を評価してもらった結果、リピーターになってもらえたお客様がいたからです。 “手間のかかる作業でも、丁寧に、心を込めて仕上げる” ただ、それだけのことですが、見えないところで手を抜いて楽をしたくなるのが、人間。しかし、楽をすればする分、どこかへしわ寄せが行くもの。結果的に、お客様が困るようでは、私たちプロがいる意味がない。自らの技術と経験をめいっぱい注ぎ込んで、だれにも恥じることのない仕事をすれば、きっとお客様の「実感となり、自分自身に「活力」となって返ってきます。
 たとえば、私が仕事を始めてまもない頃にクロス仕上げをさせてもらったお店に行くと、今でも当時の日々がよみがえり、お客様がかけてくれた温かい言葉を思い出し、私に向けてくれた笑顔が目に浮かびます。これまで数多くのお客様や仕事仲間から受け取ったありがたい評価は、そのひとつひとつが私の貴重な財産です。
 仕事を通じて手にするやりがいと、信頼を寄せてくれた方の期待に応えて得られる成長の実感を、住まいづくり・お店づくりのプロとしてより高みを目指す原動力に変えながら、これからも、“真”心をカタチにする活動、 “美”しさをカタチにする活動、 “創”造をカタチにする活動に誠心誠意で取り組んでいきます。

真美創グループ産業株式会社 
代表取締役 𠮷岡 真也

真美創が「いい仕事」をする3つの理由

その1 徹底したお客様目線

 会社設立当初、若さのせいでなかなか心から信用してもらえなかった私は、どうしたら信用してもらえるか考え続けました。その結果、たどり着いたのが「徹底的にお客様の立場に立って考えること」。当社は新築もリフォームも手がけますが、新築物件を手がける場合も、建ててから5年後、10年後の経年変化を見越して劣化しやすい部分への工夫にまでこまかく気を配ります。また、作業現場では、清掃にこだわっています。現場をきれいに保つのは、私たちの「責任」であり、お客様が私たちに何でも相談しやすい環境をつくるためです。

その2 幅広い実績が生む柔軟な対応力

 ハウスメーカーや工務店には、建設工法などを特化させているところもありますが、当社は、お客様のご予算、希望される間取り、さらには設置する窓の数や現場の道路状況など、こまかい条件や状況に応じて、もっとも適した工法を提案しています。新築・リフォームともに幅広く実績を積んでいる当社だからできるやり方といえます。それは、建材や部材、インテリアの装飾品といった細部の選定においても同じで、お客様が求める内容に少しでも近づけられるよう、固定概念にとらわれず、柔軟な対応を常に心掛けております。

その3 抜群のチームワークと機動力

 建設現場での作業を依頼するために当社が取引をしている外注業社の数は約90社。さまざまな条件にもっとも適したパートナーと組んで、考えられる最高水準の「仕事」を目指すためです。ただし、選べるパートナーの数は多ければいいというものではなく、どんなに経験のある職人であっても、当社と足並みをそろえる意志のない相手とは組むことはありません。しかも、当社では依頼した専門業者に対して、仕事の「丸投げ」はいっさいしません。日々の綿密な打ち合わせと進捗管理を怠らず、現場の工程写真などを常に共有することで、より精度を高めながら協働しています。また、定期的な会議や講習会を開いて、品質の均一化と向上にも努めています。そして、当社が原則として北九州エリアに活動範囲を絞っているのは、チームの機動力を落とさないため。品質のみならず効率とスピードを重視しています。